私は大卒でOA関連製品を扱っている商社に入社しました。
大学時代に特別専門的な勉強をしたわけではなかったため、営業職で採用されたのですが、なぜか配属されたのは社内のシステムを担当する部門でした。
私が入社したタイミングが社内のシステムを大々的に入れ替えているさなかで、単純にシステムを担当する人員が足りなかったため、何の専門知識もない私まで駆り出されたのです。
ただ配属されたからには専門知識をつけたいと、必死に勉強して、数か月後にはもともとシステム部門を志望して配属された同期と遜色ないぐらいの知識とスキルは身に付けることができました。
そうしてしばらくシステム側の仕事をつづけていましたが、あるときフッと(言い方は悪いですが)システムの仕事は「会社の数字に直接関わっていないのでは?」と疑問を持つようになりました。
私はもっと、より具体的に会社全体の取引に関わる、会社の数値自体に携わる仕事がしたい思うようになったのです。
そして「経理業務に就きたい」と真剣に考えるようになりました。
勉強したことが無駄にならなかった私の転職
そこで、私がまず取り組んだのは簿記の勉強です。
手始めに日商の2級を独学で勉強し、取得しました。
その時点で会社へは、経理部門への異動希望を出しましたが、残念ながら認められませんでした。
しかし私は諦めませんでした。
より経理に対する見識を高め会社へ異動の願いを再度出そうと思い、今度は税理士試験の会計科目の勉強を始めました。
これもはじめは独学で勉強をはじめましたが、非常に難しく、週末に専門学校へ通うことにしました。
私が要領が良くないこともあって時間はかかりましたが、なんとか2年間をかけて、税理士試験の会計科目のうち、1科目を取得することができました。
この時点で私は再度、会社へ経理部門への異動届を出しました。
ただし会社からの返事は再びNO…
その際、将来的な異動の可能性も聞きましたが、将来的にも難しいとのことだったので、
だったらいっそのこと転職し、他社の経理業務に就くことを決心しました。
実際に転職活動をするにあたっては、インターネットを利用して就職活動をすることにしました。
在職中だったのでハローワークを利用するよりも自分のペースで転職活動ができる転職サイトの方が何かと都合が良いと思ったのです。
使用したのは主に「リクナビNEXT」でした。
ただし、経理は経験者が優遇される職種です。
私は未経験者で、しかもそのとき既に29歳だったので、応募できる案件自体はそれほど多くはありませんでした。
が、幸い私の場合は「経理をやりたい」という希望はありましたが、業界自体にはこだわりはありませんでしたから、少ないながらも未経験OKの求人を見つけることができました。
結局4つの企業に申込み、4社とも面接まで進むことができました。
さらに驚くことに4社とも内定をとることができたのです。
どうやら技術職(システム)という全く会計と関係のない仕事をしながら、税理士試験の会計科目のうちの1科目を取得したことが評価されたようでした。
そして今、私は内定をもらった4社のうち、IT系の会社の経理として働いています。
IT系の会社を選らんだのは、将来性と、それまでのシステムの仕事と少なからず親和性を感じたからです。
未経験でアラサーという、決して楽な状況ではありませんでしたが、あのとき頑張って勉強して本当に良かったと思っています。
転職してから数ヶ月は、やはり未経験ということもあり、分からないことだらけでかなり苦労しましたが、そんな中でもスポットスポットで資格を持っている私しか知らないようなことがたまにあり、そんなときは一人でにやけています。
私から、これから未経験の職種に転職しようとしているアラサーにアドバイスを送るとしたら、「仕事は入社してから覚えればいいだろう」という考えではまず採用されません。
本当にその仕事がしたいなら、勉強して資格を取るなりして、自分のやる気を証明することです。
そうすれば、そのやる気と努力を認めてくれる企業は必ずあります。
在職中の転職活動に最適な転職サイト
転職を無料でサポートしてくれるサービスには「転職サイト」と「転職エージェント」があります。
どちらも在職中の転職活動に適していますが、転職エージェントが転職の意思が固まっている人向きなのに対し、転職サイトは「そのうち転職したいな」あるいは「時間をかけてじっくり仕事を選びたいな」と思っている人に向いています。
参考記事:転職エージェントと転職サイトの違いとは?あなたにオススメなのはどっち?
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