私は前職、契約社員として衣料品の店頭販売員をしていました。
ただ私の場合、人材紹介会社から紹介されたのがたまたま店頭販売員の仕事だっただけで、販売員としての経験もスキルも無く、そのため時給も安く、やりがいもありませんでした。
また、契約社員なので当たり前ですが、どれだけ売っても、その売上が給与に反映されないことも、仕事にやりがいを感じられない要因の一つでした。
そんな毎日しばらく続いたのですが、27歳のとき「あと3年で30歳だ。正社員になるなら急いだほうが良いだろう」と、転職を決意しました。
旅行業界への転職を決意!でもそれは決して簡単ではなかった
契約社員として働いていた事実からも分かるように、正直それまでの私は、どこか「がっちり正社員になること」を避けていました。
しかしこの時はさすがに正社員になる決意は固まっていました。
そして「どうせ正社員になるなら長く続けられる仕事がしたい!ならば以前から憧れだった旅行業界にチャレンジしてみよう!」と決意をしました。
実は私は大学生時代に短期留学や日本半周をするぐらいの旅が好きで、以前から海外旅行や旅行に関する仕事に就きたいなあ、と漠然と思ってはいたのです。
そこでまずは転職サイトに登録し、自分一人で旅行会社のカウンターの仕事を中心に求人を探すことにしました。
しかし、転職活動は容易ではありませんでした。
当時の私は27歳で、年齢的にはそれほど問題は無かったと思うのですが、いかんせん未経験ということで、転職サイトで見つけた旅行会社は書類選考の段階で落とされてしまいました。
「これは1人では絶対無理だな」
と思い、次に私は転職エージェントの「リクルートエージェント」に登録しました。
数ある転職エージェントの中から「リクルートエージェント」を選んだ理由は、既に転職を経験していた大学時代の友人がリクルートエージェントを利用して外資系の会社への転職を成功させており、
「タダでこんなに手厚いサポート受けられるなんて思ってもいなかった。学生時代のあの苦労した就職活動はいったい何だったんだって思うよ!」
と絶賛していたからです。
実際私もリクルートエージェントのサポートを体験してみて、友人同様「確かにあの学生時代の“就職難”は何だったんだろう?」と思いましたね。
狙いを大手から中小の旅行会社にシフトチェンジ
リクルートエージェントの私の担当さんに相談したところ、
「未経験で、しかも前職が契約社員となると大手旅行会社は難しいかもしれない」
「ここは中小企業を狙ってみてはどうか?逆に中小企業の方が1人でいろいろな業務を受け持つことが出来て仕事としては面白いかもしれない」
と提案され、私も「確かにそうだな」と思い、中小の旅行会社の求人を紹介してもらうことにしました。
すると “転職エージェント” とは良く言ったもので、今まで見たことも聞いたこともないような旅行会社の求人をいくつも紹介してくれました。
その中の一つに地元関西の旅行会社の求人があり、その会社に応募することにしました。
リクルートエージェントの担当さんが、あらかじめ私のことを先方に話してくれていたこともあり、書類選考も無事通過し、その後の面接も終始アットホームな雰囲気で進みました。
面接ではリクルートエージェント担当さんにアドバイスされた通りに、学生時代の短期留学の経験から学んだことや、エクセルでは結構高度なことが出来るレベルだということをアピールしました。(業務でエクセルを使うことは担当さんからあらかじめ聞いていました。)
面接から数日後、内定の知らせをもらったときの喜びは今でも忘れられません。
※と、同時に「転職エージェントって本当にすごいんだな」と改めて思いました。
何がすごいって、サポートももちろんそうですが、何よりこの会社の求人案件を扱っていることがすごいな、と(笑)。
社名は言えませんが、本当にピンポイントの会社ですから、、リクルートエージェントのような大手の転職エージェントでなければ、絶対に今の会社と出会うことは無かったと思います。
旅行業界で実際に勤めてみて感じたやりがいなど
ここからは旅行業界への転職を検討している方に向けて書きたいと思います。
暗記が大変!だけど好きなことなら覚えられる!
私の場合は未経験だったこともあり、覚えることが本当に沢山ありました。
最初のうちは残業をして基本的な業務内容を学びました。
また旅行業界は“暗記”しなければいけないことも沢山あります。
旅行内容を暗記するためにパンフレット山ほど家に持ち帰って、休日もカフェで暗記作業をしたりしていました。
本当に大変でしたが、もともと憧れの職業でしたし、好きな旅行の知識を叩き込むのは楽しくもありました。
一言で「ツアー」と言っても色々なものがあります。
それをお客様のニーズに合わせて奨められるようになると、どんどん仕事が楽しくなり、もっと知識をつけたい!と思えるようになりました。
面白くないと思っていたバスツアーの受付も実は楽しい♪
私は店頭のカウンターでの業務が主なので、バスツアーの受付などもするのですが、これも予想以上にやりがいがありました。
最近では各バス会社が様々なタイプのバスを提供しています。
1列シートとなっているものや、女性専用バス、広々とした座席のバスなど色んなバスがあり、バスの旅は昔と比べ物にならないほど快適になっています。
またバス会社によって出発時間も違えば、集合場所も違います。
こういった様々なタイプのバスを、お客様のニーズにあわせて提案していくという業務は「私ってプロだなあ」と思える瞬間でもあり、とてもやりがいを感じます。
旅行会社にも営業の仕事があった!
旅行業界での仕事は営業の仕事もありました。
しかし営業と言っても、私の会社の場合はパンフレットを手渡ししたり、周辺のオフィスやお店に販促活動をするというのが主な業務内容なのでそれほど苦にはなりません。
逆に外に出かけられて気分転換になっているぐらいです。
私はもともとカウンターの仕事をしているぐらいですから、人と話すのは嫌いではなく、営業も楽しく出来ています。
売上を達成することによる充実感
旅行会社は単にお客様にツアーを提案していれば良いというわけではありません。
私の会社の場合、その日の売上などは全てグラフ化され、数字化されます。
そして数字が上がらなければ叱責されることもあります。
しかし、私の会社の場合は(というか他の旅行会社もそうだと思いますが)売上は個人ではなく営業所のチームであげていきます。
これは、1人1人にノルマが課せられる会社と比べて精神的にも楽ですし、なによりチームに一体感が生まれます。
一番印象に残っているのは
「旅行はしたいが何処に行くか決めていない、何か変わったツアーはないか?」
というお客様がいらしたときに、先輩達と相談してエジプト旅行を提案し、お客様に「それは面白そうだね!」とその日のうちに申込をしていただいたことです。
このときはチームで良い仕事が出来たことに大きな充実感を覚えました。
売り上げを達成すれば給料に反映される!
最後になってしまいましたが、衣料品販売の契約社員時代に不満を持っていた「売っても売っても給料には反映されない」という不満も今は解消されています。
私の会社は売り上げを達成すれば、キチンと給料にも、ボーナスにも反映してくれます。
私は今も同じ旅行会社で働いていますが、あの時転職を決意して本当に良かったと思っています。
また希望の職種を曲げなかったことも正解でした。
誰でも希望の業界に転職できるわけでは無いと思いますが、可能性がゼロでないなら、一度はチャレンジしてみても良いと思います。
転職エージェントについては、少なくとも私が利用した「リクルートエージェント」は秀逸でした。
同じ旅行業界でも、大から小まで、様々な企業の求人案件を扱っているのには本当に驚きましたね。
それでは今回はこの辺で終わりにしたいと思います。
長文お読みいただきありがとうございました。