
一番大切なことは「あなたを採用するメリット」をイメージさせること
職務経歴書は正社員としてのキャリアは全て記載しなければなりませんから、職歴の多い人の場合、ともすると散漫で要点の分からない、単なる職歴を羅列しただけのものになってしまいます。
しかし当然ながら採用担当者が知りたいのは “単なる職歴” ではありません。
採用担当者が知りたいのは「あなたが何を経験し、どんなスキルを身につけ、どんな工夫をして、どんな実績を残し、そして採用したらどう貢献してくれるか?」です。
職務経歴書ではそれらを伝えることが最も重要になります。
ですから職歴が多く、転職希望先企業の業務内容と関係の無い職歴が沢山ある人は、「職務要約」、または「経験知識」の欄を冒頭に設けて、そこに転職希望先企業の業務内容と関係のある実務経験やスキルを要約して書くようにすると良いでしょう。
ボリューム(文字数)は他の欄とのバランスがありますが、あまり長くなり過ぎないように要点のみ押さえるようにします。
「業界」「業務内容」「期間」の基本情報は必ず記載するようにしてください。
また当然ですが、ここでアピールする事柄は転職希望先企業で “使える” 実務経験やスキルでなければなりません。
どれだけ自慢したい凄い実績を残していても、転職希望先企業と関係のない実績をダラダラと書いたところで意味がないので注意してください。
「職務要約」の悪い例と改善方法
まずは悪い例を見てみましょう。
株式会社○○で営業を3年間担当しておりました。お客様から直接意見を聞くことの大切さや、真摯な気持ちがあればお客様も真剣に耳を傾けてくれることを学びました。
上記の例で何が悪いか分かりますか?
まず、そもそも何の営業か全くわかりませんよね?
こういった場合は例えば「株式会社○○広報部で自社サプリメントの営業をしておりました。」のようにしっかりと書くようにしてください。
また「学んだ」ことだけ伝えられても、企業側からすれば「だから何?」で終わってしまいます。
こういった場合は「学んでスキルを身につけている」ところまで伝える必要があります。
以上を考慮して上記の悪い例を改善するとすれば
株式会社○○広報部で自社サプリメントの営業をしておりました。
お客様から積極的に意見を聞くことを心がけ、改善点を商品企画部に伝える橋渡し的な役割もしておりました。
また私がマニュアル化した「お客様からのクレームの対応方法」は営業職の新人研修の教材として使用されています。
となります。
ひとつ忘れないでいて欲しいのは “職務経歴書も書類” だということです。
もし、あなたが採用され、その会社で働くようになれば「企画書」「報告書」等、様々な書類を作成し、上司や同僚に見せることになります。
当然上司や同僚は要点のまとめられた “優れた書類(伝わる書類)” を望みます。
では「職務経歴書」の出来が悪い人が入社後に “優れた書類(伝わる書類)” を作成することが出来るでしょうか?出来ないと判断されるのが自然ですよね?
だからこそ採用担当者は「職務経歴書」の出来不出来を重視するのです。
ここで紹介した悪い例のような文章を書くことの無いように十分注意してください。
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意外に知られていない転職サイトに登録するメリットに「無駄な履歴書や職務経歴書を書く必要がなくなる」というのがあります。
というのも、転職サイトは予めプロフィールを登録するため、企業側が求職者のプロフィールを見て「合わないな」と思えば、応募した時点で断ってくれるからです。
つまり、履歴書はあなたのプロフィールを見たうえで、あなたを採用することに前向きな会社に対してだけ書けば良くなるということです。(※プロフィールを見て企業側からスカウトされることもあります)。
一般的に応募先企業は誰に対しても「まずは履歴書を送ってください」と言いますよね?しかし応募の度に履歴書や職務経歴書を書くというのは本当に手間がかかりますから、転職サイトの利用は転職者にとってはメリットが大きいと言えるでしょう。
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