季節ごとの求人市場の流れ
転職は今の会社の仕事の状況や、あなた自身の気持ちのタイミングが一番影響しますが、それでも求人市場が活発な時期とそうでない時期を知り、普段からチェックする習慣をつければ魅力的な求人を逃さずに済みます。
年間の一般的な求人市場の流れは以下のようになります(あくまで一般的な例です)。
1月~3月
中途採用が活発化し最も多くの求人募集が出る時期です。
なぜこの時期が一番中途採用の募集が多くなるかというと、新卒の新入社員と同時に、中途採用の社員の社員研修も行うことが出来るからです。
そのため中途採用でも4月1日を入社日とする企業が多く見られます。
4月
特に大手企業の場合、大量の新入社員を雇った次の月である4月は求人市場がおとなしくなります。
ただし中小企業では4月でも中途採用活動を継続しているところも多くありますので気は抜けません。
5月~7月
この頃は企業の事業計画が固まる時期でもあります。それに伴い必要な人員を募集する企業が増え、中途採用市場が再び活気付きます。
8月
お盆休み(夏休み)のある8月は一般的に求人募集が停滞します。
9月~10月
ある程度上半期の業績が見え始め、下半期の事業戦略が決まり始める時期が大体9月~10月です。
それに伴い、「このポジションに適した人材」「○○の実績のある人材」など、事業に必要な人材を新たに募集するのがこの時期です。
また一般的に外資系は12月決算のため、年度内に採用予算を消化するためにこの時期に活発に採用する傾向があります。
11月~12月
この時期は翌年の4月1日の入社に向けての求人が始まります。
もちろん優秀な人材がいれば中途採用するつもりの企業もたくさんあります。
転職したい側の人たちも、このぐらいの時期から希望の業種、会社の求人をこまめにチェックするようになりますから、遅れをとらないようにしなければいけません。
求人応募はスピードが大切!速いもの勝ちの面も多いにある
今回紹介した季節ごとの求人市場の流れは、あくまで “一般的には” というだけで、欠員が出て急な求人募集がされることもありますし、なにより企業側は優秀な人材、会社に恩恵をもたらしてくれる人材であれば時期に関係なく採用したいと思っています。
求人は “早いもの勝ち” な面が大いにあり、人気の業種や業界は応募が殺到し、すぐに募集が打ち切られますから、普段から自分のやりたい仕事、転職したい業界、企業の求人は普段からチェックしておくことが大切になります。
求人は企業のホームページでも募集されることがありますから、気になる企業のホームページは普段からチェックするようにしましょう。
スキルにも旬があることを忘れずに!
求人のタイミングという意味で、他にも自覚しておかなくてはならないことがあります。
それはあなたのスキルにも旬があるということです。
数年前は引く手あまただったスキルも今では全くニーズがないということも普通にあります。
分かりやすい例を上げると、ウェブサイト創世記の20年前であれば「HTML」はホームページを作る“難しい”プログラムとして重宝されましたが、今では小学生でも「HTML」の1000倍難しいブログラム言語を当たり前のように使いこなしています。
ですから、今あなたの持っているスキルにニーズがあるのなら早めに行動したほうが良いかもしれません。
信じらないことですが、転職サイトに登録せずに転職活動をしている方がいらっしゃるようです。
今や転職サイトは、求人誌はもちろん、ハローワークよりも多くの求人が紹介されている転職のベーシックです。もちろん利用は完全無料ですから必ず登録しておくようにしましょう。
転職サイトには、主に
- 求人案件数が圧倒的
- 転職エージェントのようにオフィスに足を運ぶ必要がないため在職中でも利用できる
- プロフィールを登録するため「スカウト」が来ることがある
- 無駄な履歴書を書く必要がなくなる
といったメリットがあります。
特に4つ目の「無駄な履歴書を書く必要がなくなる」というのは求職者にとっては非常に大きなメリットではないでしょうか?
どういうことか補足すると、一般的に企業は求職者から問い合わせがあれば、とりあえず誰に対しても「履歴書を送ってください」と言いますよね?。
ただ、手書きで履歴書を書くというのは非常に手間のかかる作業ですから、何度も採用される可能性の少ない会社のために履歴書を書くのは時間の無駄でしかありません。
しかし転職サイトは、予め(あなたの)プロフィールを登録しますから、応募先企業があなたのプロフィールを見て「ウチには合わないないな」と判断されれば、その段階で断ってきます。
つまり履歴書を書くのは、あなたのプロフィールを見たうえで、あなたを採用する気のある会社に対してだけで済むということです(※さらに最近ではプロフィールだけで(履歴書なしで)採用する企業も増えてきています)。
インターネットに馴染みのない方も、今の時代は企業側も「使える人材はネット経由で申し込んでくるもの」と捉えている傾向がありますから、是非転職サイトへの登録&プロフィール記入だけは済ませておいてください。
転職サイトは大手の方が求人数が多くオススメですが、中でもリクルートが運営する「リクナビNEXT」の求人数は全国規模で圧倒的です。採用実績も国内トップクラスなので、まずは登録して、あなたの通勤圏内でどういった求人があるか確認してみてください。