私は4年制大学を卒業後、都内にいくつも支店のある、業界ではそこそこ名の知れた車の部品を販売する会社に新卒で就職しました。
が、結果的にこの会社は1年という短い期間で退職することになりました。
今回は私の退職と転職活動について寄稿します。
好きな「車」関係の会社のはずが現実は利益のみ重視するブラック企業
もともと私は大学に合格してすぐに免許取得したほどの車好きです。
自分が乗っていた車こそボロボロのワゴンRでしたが、車への興味は毎月数誌の車雑誌を購入するほど強かったため、車に関係する会社に入社が決まったときはとても嬉しかったのを覚えています。
が、実際に働き始めると車関係というのは名ばかりの会社でした。
もちろん車の部品の売買もしていたのですが、私が配属されたのは金融商品を扱う部署でした。
ご存知ない人もいるかもしれませんが、車パーツ屋や中古車業者はほぼ100%、保険等の金融商品の仲介業を行っています。ですから金融商品を扱う部署に配属されたこと自体は仕方ないと思っていました。
ただ、この会社のやり方はかなり強引で、言葉巧みにお客様が保有していた金融商品を一旦売却させ、その資金で他の金融商品を購入させて手数料を稼ぐという、「これって違法なんじゃ?」と疑いたくなるような手口でした。
もちろん会社である以上は利益を求めていかないといけないのはわかっていますが、半分騙すようなこの手口を自分がしているということに酷くストレスを感じていました。
パワハラ!上司に浴びせられる容赦ない罵倒
やりたくないことをやらされるだけならまだ我慢もできますが、この会社はパワハラ、モラハラも日常的に行われていました。
数字があげられない社員に対しては、容赦なく「給料泥棒」「使えない」「雑魚」「お前なんかいらねぇよ」「お前のバカは常識を超えている」など容赦ない罵倒が浴びせられました。
私も何度か個別で呼び出され、1時間以上「バカ、アホ、無能」と罵声を浴びせられたことがあります。
車業界の全ての会社がそうとは言いませんが、ただこの業界は「ガラの悪い人、昔の不良時代ノリが残っている人」も少なくないと思います。もちろん若いころヤンチャだった人でも良い人はいますが、そうでない人を上司に持ってしまうと最悪です。
「この会社には長くいられないな、、」私はそう思うようになりました。
唯一尊敬していた先輩の退職をきかっけに転職を決意
そんなとき、私が唯一尊敬していた先輩が会社を退職しました。
本当に可愛がってもらっていた先輩で、この先輩が辞めたことで、「もうこれ以上ここにいる意味はない!」と、転職を決断しました。
そして、もうひとつ転職を決断した決定的な理由がありました。
それは以前この先輩に
「この会社の仕事に正直戸惑っています。ただ「石の上にも3年」という言葉もあります。私も3年は頑張って続けるべきでしょうか?」
と相談したときに、先輩に
「やりがいがあるなら辛くても続けるべきだが、そうじゃないならどうだろうね、、あとお前が60年生きられるとして、そのうちの3年もやりたくないもないことに費やすのはもったいないことかもしれないよ。」
と言われたことです。
先輩が辞めたことで、よりいっそうこの言葉が突き刺さったのです。
私は在職中に転職サイトと転職エージェント(リクルートエージェント)に登録を済ませました。
ただ、転職エージェントは、こちらのスケジュールを考慮してくれたものの、仕事が終わるのが毎日21時以降だったので、なかなか思うように転職活動を進めることができませんでした。
1社目の面接が決まったときに退職届を提出
そんな状態での転職活動ではありましたが、なんとか書類選考を通過し、ある会社の面接が決まりました。
この時
「よし、これなら(1社目が)落ちても、いずれ転職できるはずだ」
と確信し、1社目の面接が決まって直ぐに退職届を提出しました。
上司は「ふーん、じゃあ出てけば」という冷たい反応を見せただけでした。
結果的には面接が決まった1社目の会社は不採用になってしまったのですが、
退職後はリクルートエージェントにも「どんどん求人を紹介してください!」と、これまで以上に積極的に転職活動に取り組みました。
結局内定が決まったのは退職して2ヶ月後でした。
貯金的にはギリギリのタイミングでした。
転職先は同じく車業界で、中古キャンピングカーを専門に扱う会社です。
転職は正解だった、が成功だったかと言われると…
前の会社を辞めるという決断は間違いなく正解でした。転職も後悔していません。
ただ一方で、この転職が100%成功だったかと言うと、そうとも言いきれません。
そもそも私は「キャンピングカー」に全く興味がありません…。
それでも車の知識が人よりあったため、なんとか仕事はこなせていますが、やりがいという意味では「…」の部分もあるのは否めません。
「前の会社を辞めたい」という強い思いと「貯金が底をつきそう」という不安が、見切り発車的に今の会社を決めてしまった感じは正直少なからずあります。
転職したこと自体は全く後悔していません。
ただ、100%納得できる転職をするには、やはり在職中に内定までとってしまうか、辞めるなら十分な貯えが必要だと思います。
私も貯金がもう少しあれば、もっとじっくりと冷静に転職先を選べていたかもしれません。
今、転職を考えている人に私からアドバイスするとしたら、まずは転職サイトに登録するなり、転職エージェントに登録するなり、とにもかくにも転職に向かって第一歩を踏み出してみることだと思います。
そして、自分の希望する職種、業種の企業の求人がどのくらいあるのかを確認し、その上で現在の勤務時間や貯金残高を考慮して転職活動のスケジューリングを決めていくのが良いと思います。
そして、転職エージェントにはどんな小さなことでも相談することも大切だと思います。
私も何度も私なんかでは思いもよらない回避方法や解決策を提案してもらいました。
私が利用した転職エージェントは「リクルートエージェント」ですが、
リクルートエージェントの私の担当者の方は、企業選びはもちろん、職務経歴書や履歴書の書き方を教えてくれました。
また私が企業研究をする必要がないぐらい、私の代わりに応募先企業のことを隅々まで調べてくれました。
さらに嬉しかったのは「何か不安なことがあればメールだけではなく、直接電話してきてください」と言ってくれたことです。いままでブラックな会社で働いていた自分にとって、担当者の優しい言葉は本当に心の支えになりました。
別に私はリクルートエージェントの回しものではありませんが、タダでこれだけ手厚いサポートをしてくれる会社を利用しない手はないと思います。
というわけで、皆さんの転職が上手くいくことを願い、この辺で失礼したいと思います。
長文お読みいただきありがとうございました。