企業は営業の頑張りがそのまま売り上げに繋がるわけですから、本来営業職というのは最も手厚く扱われなければならない役職の一つなのですが、実際は営業をまるで将棋の「歩」のように扱う会社が今でも沢山あります。
そういう会社でそのまま働き続けたところで、営業に対する扱いも、考え方も変わることはまずありませんから、一日も早く転職準備に取り掛かったほうが賢明と言えます。
一度しかない人生です。努力を認めてもらえない会社にいたところで時間のムダでしかありません。
さて、営業職から転職する場合、営業という仕事自体が嫌でないなら再び別の会社の営業職に就くという選択もありますが、営業という仕事自体が自分に合っていないと感じているなら、この際営業をスッパリと辞めてしまって別の仕事に転職することをオススメします。
そこで今回は営業からの転職先として「スーパーバイザー」という仕事を紹介したいと思います。
スーパーバイザーは営業からの転職先として近年人気の仕事で、離職率も低い職業です。
今回はスーパーバイザーの仕事と、なぜスーパーバイザーが営業からの転職先としてオススメなのか?をご紹介します。
スーパーバイザー(SV)とは?
英語で「supervisor」は監督・管理・監修を担当する人物を指しますが、日本の職業としてのスーパーバイザーとは、主に飲食業やコンビニチェーン、コールセンターなどで現場監督、現場指導員的な役割を果たす人のことを指します。
ただし飲食業やコンビニチェーンのスーパーバイザーと、コールセンターのスーパーバイザーは仕事内容に違いがあり、一般的に未経験でも転職しやすいのはコールセンターなどのスーパーバイザーになります。
飲食業やコンビニチェーンのスーパーバイザー
飲食業やコンビニチェーンのスーパーバイザーは複数の店舗を担当、管理して事業を成功に導くことが主な仕事になります。
担当する地域の店舗の店長とコミュニケーションをとりながら、取り扱い商品、陳列、販売方法の決定から、アルバイトの教育、さらには競合の店舗の調査などもスーパーバイザーの仕事です。
ただし、飲食業やコンビニチェーンのスーパーバイザーの求人は、スーパーバイザー経験者か、店長などのマネジメント経験者が優遇されることが多く、全くの未経験者が採用されることは稀です。
その代わりに「店長(SV候補)」という求人、つまり「まず店長で経験を積んで実力が認められればスーパーバイザーへの昇進もあるよ」というものなら未経験可の求人は結構あります。
どんな仕事でもそうですが、経験者だからといって必ずしも優秀というわけではありません。
企業としても、先ずは「店長」として雇ってみて優秀ならスーパーバイザーに、としたほうが確実に優秀な人が雇えて安心ということです。
ですから飲食業のスーパーバイザーへの転職を希望する人は「店長(SV候補)」という求人を狙うと良いでしょう。
コールセンターのスーパーバイザー
コールセンターのスーパーバイザーは未経験でも採用されやすく、営業からの転職先としても人気の職業です。
こちらは同じ「スーパーバイザー」でも飲食業とは仕事内容が異なり、主に現場管理、スタッフの指導、育成、評価、難易度の高い問い合わせへの対応などを行います。
なぜ営業からの転職先としてスーパーバイザー(SV)がオススメなのか?
営業職からの転職先としてスーパーバイザーをオススメする一番の理由は、営業経験者は「相手の話を聞く能力」を身に着けているからです。
例えば、嫌なことを言われて普通の人ならカッとなって冷静な判断が出来なくなってしまうような場面でも、営業経験者は冷静に相手の意見を聞き入れ、その場で最善の方法を導き出す能力が既に備わっています。
また、クライアントのちょっとした一言でも聞き逃さず今後のサービスに活かす、ということを当然のようにやってきたのが営業職の人ですから、そのスキルは現場や顧客の意見に耳を傾けることが必須のスーパーバイザーの仕事でもいかんなく発揮することが出来ます。
営業経験者は自覚は無いかもしれませんが「相手の話を聞く能力」が備わっている人というのは実はそれほど多くはありません。
「なんでこの人はこんなことで独りで熱くなってるんだろう?」と不思議に思ったことはありませんか?それはその人に「相手の話を聞く能力」が備わってない証拠です。
世の中のには「全て自分が正しい」と思っている人は大勢います。しかしそういう人は現場や顧客の意見に耳を傾けなければならないスーパーバイザーにはなれません。
スーパーバイザーに転職する方法
営業職からスーパーバイザーに転職する方法として一番おすすめなのが「転職エージェント」の利用です。
そもそも条件の良いスーパーバイザーの求人は非公開求人案件の場合が多く、フリーペーパーや誰でも閲覧出来るような求人サイトで募集しているスーパーバイザーの求人は、人の入れ替わりの激しい、お世辞にも条件が良いとは言い難い案件の場合が多いためあまりおすすめ出来ません。(※もちろんそういった求人の全てが悪いというわけではありません。あくまで確率の問題です。)
しかし転職エージェントが扱う非公開求人案件は、厳しい審査基準をクリアした企業の求人案件のみですから、待遇面、給与面でのレベルが違います。
また「スーパーバイザー」という特殊な役職の求人でも、沢山の求人案件の中から選べるというのも転職エージェントだけの強みです。
おすすめの転職エージェントは「リクルートエージェント」です。
私が思う「リクルートエージェント」が他の転職エージェントよりも最も優れている点は「企業にあなたを推薦する能力」です。
「リクルートエージェント」に登録するとあなた専任のキャリアアドバイザーがあなたの希望、理想、現在の仕事への不満、これまでのキャリア、趣味に至るまで様々なことをインタビューします。
そしてそういったあなたとの会話から、あなたの魅力やポータブルスキルを理解して、それを転職希望先の企業に伝えてくれるのです。つまり単に仕事を紹介するだけではなく、企業に “人としてのあなた” を推薦してくれるわけです。
経験やテクニカルスキル(特殊技能)といったことは職務経歴書の文章でアピールすることが出来ますが、性格的な魅力やポータブルスキルはなかなか文章ではアピールすることは出来ません。
特に未経験の職業への転職は、企業側もあなたに経験や特殊技能が無いことは分かっていますから「性格的な魅力」や「ポータブルスキル」が採用可否の重要な判断材料になります。
キャリアアドバイザーが、企業に “人としてのあなた” を推薦してくれるということは転職においてこれ以上ないメリットと言えるかもしれません。
なお稀に転職エージェントを有料だと勘違いしている方がいますが、転職エージェントは紹介した企業側からの報酬で運営されているため、あなた(求職者側)が料金を支払う必要は一切ありません。
もちろん「リクルートエージェント」も全てのサポートを無料で受けられます。
転職エージェントは、登録したからといって必ず仕事を紹介してもらわなければいけないということはありませんから肩の力を抜いて利用してみてください。
もちろん他の転職エージェントに既に登録している方がリクルートエージェントに登録しても何ら問題ありませんし、むしろいくつかの転職エージェントに登録して、比べてみることで自分に合った転職エージェントが見つかることもありますよ。
リクルートエージェントの登録方法
2.下のページ(画像はスマホサイト)が開きます。「転職希望時期を教えください」とあるので転職を希望する時期をタップしてください。
3.以降「希望の勤務地」「直近の年収」「現在の職種」「生年月日」など20個の質問に答えたのち、「登録する」をタップすると、リクルートエージェントのサービス(もちろん)を利用することができます。
20個も質問に答えるのは面倒に思うかもしれませんが、これしきのことを面倒がっているようでは、正直、転職に成功することは難しでしょう。
なお、途中で入力を中断してしまうと、システムの都合上、また最初から入力し直さなくてはならなくなってしまいます^^;
一気に20個の質問に答えて登録だけでも済ませてしまいましょう。
登録したからと言って料金が発生するわけではありませんし、必ずしも利用しなければいけないということもありません。条件の合う仕事の紹介があったときだけ利用するというのももちろんありです。
柔軟に利用できるのも他の転職エージェントにはないリクルートエージェントのメリットです