こんにちは、私はフィギュア等のグッズの企画販売をしている会社の代表取締役をしています。
社員8名の小さな会社ですが、おかげさまで前年度の年商は、もう少しで1億5千万というところまで伸ばすことができました。
さて、今回はTOEICが転職に有利かどうか?について私の考えを書かせていただきますが、なにぶん私個人の見解が多分に含まれていますので全ての会社に当てはまるものではありません。
その点をご理解いただいた上でお読みいただければと思います。
TOEICスコアで判断できるものは英語力だけではない
有名大学卒の若者がこぞって志望するような大企業では、TOEICスコアは最低でも750点ぐらいはないと履歴書に書くことすらしないでしょう。
800点超え、900点超えの強者がゴロゴロいるなか、650点程度の点数を履歴書に書けば、逆に「英語力のない人」という印象を与えかねません。
ただ実際は、TOEICスコア650点というのは、英語力の全くない人が取れるようなスコアではありません。大卒で500点取れない人だって大勢います。
ですから、何点からTOEICスコアを履歴書に書くか?は応募する企業によって変わってくると私は思っています。
大企業や、業務に英語力が必要な会社なら、最低でもTOEICスコア750点以上はないと履歴書には書けないかもしれません。が、業務に英語力がそれほど必要ない中小企業なら、650点程度でも履歴書に書くことで転職に有利に働くことは十分考えられます。
その理由を当社の採用基準も交えてご説明したいと思います。
まず、あなたの勝手なイメージで構いませんから、中小企業の社内風景と、そこで働く社員をイメージしてみてください。
では聞きます。あなたのイメージのなかに英語が堪能そうな社員はいましたか?
恐らくいなかったのではないでしょうか?(笑)
多くの場合、あなたのそのイメージは間違いではないでしょう。大企業に比べれば、まだまだ英語力が必須の中小企業は少ないと言えます。業務に英語が必要のないなら、英語ができる社員がいないのは当然のことです。
ただ、たとえ業務に直接英語を使わないような会社でも、TOEICのスコアは転職には有利に働くはずです。
少なくとも当社の採用基準では、TOEICスコアが650点以上あれば転職は相当に有利になります。
理由は
・英語が全く必要無いということはない
・行動力・向上心があると判断ができる
・基礎的な学力があると判断できる
です。
順に説明していきます
英語が全く必要無いということはない
当社の場合ですと、たしかに業務全体から見れば英語を使う機会は多くはありません。
しかしそれでも、インターネットメディアがこれほどまでに普及した現代では、海外からメールで問い合わせがくることもありますし、海外から注文が入れば販売もしますから、その際は最低限の英語力が必要になります。
また最近ではFacebookなどのSNSで問い合わせをしてくる外国人もいますから、そういった人への対応も英語力は必要になります。
直接会話するわけでもなく、意味が通じる程度の英文でやりとりするだけですが、英語力が全くなければこういったこともできません。
ちなみに当社の場合は、少し前まで、社内では私の英語力(といってもTOEICは720点程度ですが…)が一番まともでしたので、英語での対応は全て私がやっていました。しかし現在は、私と同じぐらいの英語力の社員を入れ、その人に任せています。
通常の業務をこなした上で、たまにくる海外からの問い合わせにも対応してくれるのですから、私的には本当に助かっています。
行動力・向上心があると判断ができる
当たり前ですが、ネガティブな人、行動力のない人、向上心のない人を企業は嫌います。
その点TOEICを受けるような人は、自発的に英語の勉強をして、せっかくの日曜日をつぶしてまで試験を受けにいくような人ですから、おのずと行動力と向上心を兼ね備えた人材だと判断できます。
私の経験でも、行動力のない人、向上心のない人は、何を任せても中途半端で使い物になりません。
恥ずかしながら当社でもそういう社員が一人おり、とりあえず今はルーティンワークをやらせて「早く辞めてくれねぇかな」といつも思っています^^;。いっそクビにしてしまいたいのですが、正社員はなかなかクビにはできないんですよね…
TOEICのスコアももちろん大切です。しかし、企業によっては(というより経営者によっては)TOEICに挑戦しているという姿勢だけでも好意的に受け止めてくれる企業もあるということです。
基礎的な学力があると判断できる
応募資格が大卒からという企業であれば心配するほどのことでも無いのかもしれませんが、中小企業の場合は、高卒で、しかも高校卒業してから何年も経ってからの中途採用ということもよくあります。
そうすると、ハッキリ言ってしまうと「バカ」も応募してきます(汗)
勉強ができなくても地頭(ぢあたま)が良い人はたくさんいますから、学力だけで人を判断することはありませんが、ただ、何をやらせてもマトモにできない人間が、やっぱり勉強も全然できなかったというは良くあることです。
そういう人はTOEICで500点すら取得できないでしょうし、そもそもTOEICを受けようとも思わないでしょう。
面接すればバカは一発でわかりますが、履歴書や職務経歴書では見抜けないこともあります。
そういったときに、たとえTOIECスコア600点でも、履歴書にそう書いてあれば「とりあえずバカではない」と判断できますから、書類選考で有利になることはあります。
ただし、大企業や、英語力必須の会社の履歴書に600点なんて書いてはいけませんよ、念の為。
あくまで当社のように英語をほとんど必要としない中小企業なら、600点程度のスコアでもプラスに捉える経営者もいるということです。
なお、「現在はまだ600点ですが、今年中にもう一度試験を受けことを決めており、次は700点はクリアしたいと思っております」と一言添えておくと、さらに好印象を持ってもらえるでしょう。
特に中小企業の経営者は、たたき上げの人間が多く、行動力、向上心のある人が大好きですから、好印象を持ってもらえるはずです。
TOEICを受けようと思っている方へ。スコアアップのコツ
TOEIC720点程度の私が偉そうなことを言える立場ではありませんが、転職のためにTOEICを受けようと思っている方に1つアドバイスするとしたら、
「英語全体の勉強よりも、TOEICの勉強に比重をおく」
ということでしょうか。
英語がペラペラになりたいなら話は別ですが、転職を見据えて、とりあえず1点でも高い点数が取りたいということであれば、TOEICの参考書で過去問題を復習し、出題スタイルに慣れておくことが大切になります。
実際、私はTOEICは2回受けており、1回目は自分の正確な英語力を知るために勉強は何もせず、どういう出題スタイルかも知らないまま試験を受けた結果、スコアは660点ほどでした。
そして2回目は、TOEIC対策の問題集で1ヶ月ほど勉強してから試験を受けたら、それだけでスコアが720点にアップしたのです。
TOEIC対策の問題集で勉強したからと言って、1ヶ月勉強したぐらいで上達するほど英語は甘いものではありません。しかし問題集でTOEICの出題スタイルに慣れたことで60点もスコアがアップしたのです。
ですから、英語力の向上よりも、転職のために1点でも高いスコアを狙いたいというのがTOEICを受ける理由ならば、「TOEICの勉強」に重点をおくようにしたほうが良いと思います。
ただし、最低でも高校3年生レベルぐらいの英語力がないとTOEICの勉強をしても理解できないところだらけでチンプンカンプンだと思いますから、まだそのレベルにない人は、まずは基本的な大学入試用の参考書からはじめられると良いと思います。
転職活動は臨機応変に&まとめ
転職本やネット情報では「TOEICスコアは750点以下は書かない」とか書いてありますが、必ずしもそうとは限らないということはお分かりいただけたでしょうか?
そもそも履歴書や職務経歴書は、応募する企業の社風、業務内容によって内容を変えるべきものです。
だったらTOEICのスコアも、何点から書くかは応募する企業によって臨機応変に対処しても良いはずです。
当社なら
「現在はTOEICスコアはまだ600点ですが、今年は○月と○月の試験も受ける予定です。希望としては今年中に700点はクリアしたいと思っています。また、SNSで知り合った外国人と積極的に英文でやりとりし、英文メールの上達にも努めています。今は文章でなら問題なく英語でコミュニケーションが取れるようになっているため、貴社製品の海外への販売拡大の力になれるのではないかと考えています。」
と書いてあったら、とりあえず書類選考は100%通過です。
というより、ここまで書かれたら、企業側も「いままで海外は力をいれてなかったけど、コイツを雇って本腰入れてやってみるか!」となるかもしれませんよ。
・英語を全く必要としない会社は少ない
TOEICは
・行動力・向上心がある判断ができる
・基礎的な学力があると判断できる
是非覚えておいてください。
転職エージェントで「わずかな英語力」がアドバンテージになる企業を紹介してもらおう
応募要項で「要英語力」「TOEICスコア750点以上」といった類のことが書かれている求人案件は、業務に英語力が必須の求人と考えて間違いありません。
しかし今回寄稿してくださった社長様がおっしゃっているのはそういう企業のことではありません。
あくまで「業務の中でたまに英語が必要になるときがある企業」「英語ができれば重宝される企業」、そして「英語の勉強をしていること自体を評価してくれる企業」のことです。
しかし、どの求人がそうなのかは応募要項を見ただけでは分かりませんし、おそらく企業研究をしてもはっきりとは分からないでしょう。
そんなときは転職エージェントを利用すると良いでしょう。
転職エージェントは、企業にも頻繁に足を運んでいますから、その企業の社風、社長の性格、採用担当者の選考基準、細かい事業内容まで全て把握しています。
ですから、たとえばあなたがTOEICスコア600点で履歴書に書くべきか書かないべきか迷った場合、「この会社は書きましょう」「この会社はやめましょう」というアドバイスもしてくれます。
また転職エージェントによっては、企業の採用担当者に「今年中に700点目指しているみたいですから向上心のある方ですよ。」と、口頭であなたの長所を伝えてくれることもあります。転職は第三者の一言で「会ってみよう」となることも多々ありますから、これは大きなアドバンテージになります。
転職エージェントはいろいろありますが、中でもキャリアアドバイザーが優秀な「リクルートエージェント」がおすすめです。
リクルートエージェントは47都道府県に対応した業界大手の転職エージェントですからご存知の方も多いと思います。
リクルートエージェントに登録すると、あなた専任のキャリアアドバイザーが、過去の仕事経験、転職先の希望等はもちろん、あなたの好きなこと、嫌いなことなど日常的なことも含めて様々なことをインタビューします。
そして、あなたとの会話の中から、あなたのポータブルスキルや魅力を感じ取り、それを応募企業の採用担当者に何気なく伝えてくれます。
もちろんあなたがTOEICの勉強中だと聞けば、行動力、向上心がある人だということも伝えてくれるでしょう。
なお、リクルートエージェントならどれだけ長期間サポートを受けても全て無料ですし、土日祝日も面談可能ですから、在職中の人でも無理なく活用できると思いますよ。
リクルートエージェントの登録方法
2.下のページ(画像はスマホサイト)が開きます。「転職希望時期を教えください」とあるので転職を希望する時期をタップしてください。
3.以降「希望の勤務地」「直近の年収」「現在の職種」「生年月日」など20個の質問に答えたのち、「登録する」をタップすると、リクルートエージェントのサービス(もちろん)を利用することができます。
20個も質問に答えるのは面倒に思うかもしれませんが、これしきのことを面倒がっているようでは、正直、転職に成功することは難しでしょう。
なお、途中で入力を中断してしまうと、システムの都合上、また最初から入力し直さなくてはならなくなってしまいます^^;
一気に20個の質問に答えて登録だけでも済ませてしまいましょう。
登録したからと言って料金が発生するわけではありませんし、必ずしも利用しなければいけないということもありません。条件の合う仕事の紹介があったときだけ利用するというのももちろんありです。
柔軟に利用できるのも他の転職エージェントにはないリクルートエージェントのメリットです