
退職すると健康保険はどうなるか?
正社員に限らず、契約社員もパートも勤務時間・勤務日数が一般従業員の3分の1以上あれば、会社の健康保険に加入していたはずです。
しかし退職すると、退職した日の翌日に健康保険の被保険者資格は喪失し、健康保険証も会社に返却しなければなりません。
万が一、この時にケガや病気などをしてしまうと、治療費を全額負担することになってしまいますから、会社を退職した時点で、まだ転職先が決まっていない人はは早急に健康保険の切り替えをしなければなりません。
一般的には、退職して健康保険を切り替える場合は「国民健康保険」を選択する場合がほとんどです。が、実際はそれ以外にも選択肢が存在します。
このページでは健康保険の選択肢を一通り紹介しますので、あなたにあった健康保険を選んでください。
なお退職時に既に転職先が決まっている人は、本人の意思とは関係なく、転職先で引き続き健康保険に加入することになりますから焦る必要はありません。
退職後の健康保険の選択肢
退職後の健康保険の選択肢には一般的に以下が考えられます。
(2)任意継続被保険者になる
(3)特例退職被保険者になる
(4)家族の健康保険の被扶養者となる
(5)国民健康保険に加入する
(6)国民健康保険の退職被保険者になる
この中で、選択肢として一般的なのは(1)(2)(4)(5)だと思います。
順に解説します
再就職先の健康保険に加入
(1)の「再就職先の健康保険に加入」が一番問題なくスムーズに健康保険の切り替えが出来るパターンです。
事業主は健康保険に加入する義務がありますし、あなたも本人の意思に関係なく就業すれば健康保険に強制的に加入させられます。
こういった面でもやはり理想は退職前に転職先を見つけておくことなのですが…。
任意継続被保険者になる
(2)の「任意継続被保険者になる」ですが、これは在職中の給料が高額だった人には選択肢の一つとしておすすめできます。
給料が高額だった方は、必然的に社会保険も高額だったはずです。
その場合、国民健康保険に加入するよりも「任意継続被保険」に加入したほうが負担額が減る場合があります。
任意継続被保険者については下記ページで詳しく解説しています。
家族の健康保険の被扶養者となる
(4)の「家族の健康保険の被扶養者となる」もあなたが保険料を負担する必要がなくなりますから、場合によってはベストな選択になります。
これについては下記ページで詳しく解説しています。
国民健康保険に加入する
(5)の「国民健康保険に加入する」が最も一般的な選択肢になります。
国民健康保険については下記ページで詳しく解説しています。
いずれにせよ転職先が決まっている場合は(1)、これから転職活動をする人は(2)(4)(5)のうちどれかになるケースがほとんどだと思いますので、各ページでそれぞれの特徴を把握し、あなたに合った健康保険を選ぶようにしてください。