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ブランクを正当化する
事実として企業は転職希望者のブランクを好みません。
「労働意欲の低い人ではないのか?」
「怠け癖がついているのではないか?」
「仕事の勘、スキルが衰えているのではないか?」
と疑われるからです。そのため前の会社を退職してから期間が空いてしまうと面接官にブランクについて聞かれることはよくあります。
ブランクは本来空けるべきではありません。出来れば在職中に転職活動をするのがベストです。
ただ、そうは言っても、あなたがブランクを空けたくなくても仕事が決まらなければ必然的にブランクは空いてしまいますし、「今まで一生懸命働いてきたのだからしばらく休みたい」という気持ちも理解できます。
私もそうでしたから…ちなみに私のブランクの経験は下記ページで紹介しています。
面接官を納得させるブランクの理由
まず、「今まで仕事してきたのでちょっと休みたかった」というよう趣旨の「非活動的」「消極的」なイメージを与える回答は絶対NGです。
このような回答は労働意欲を疑われますし、怠け癖がついているのではないかと心配されます。
ブランクが空いてしまった場合は「ブランクの正当性・必要性」を説き、自分にとって、また次の仕事にとってもそのブランクが必要であったということを伝えるように努めてください。
ただし、綺麗ごとを言えば「ブランクの正当性・必要性を伝えること」となりますが、実際は「ただ単に休みたかっただけ」の人や「これを機会に海外旅行に行きたかっただけ」の人も正直少なくないでしょう。
そういう場合は意識的に「ブランクの正当性・必要性」を作り上げてください。
例えば私の場合、IT企業から別のIT企業に転職するまでのブランク期間は毎日魚釣りばかりしていましたが(汗)、それでも先の転職のことを見越して毎日空いた時間に少しずつプログラムとソフトの勉強して
「ブランク期間はスキル向上に努めました。そのおかげでFlashアニメーションのみでのWEBサイトも作成出来るようになりました」
と答えることが出来ました。
(今はフルFlashのWEBサイトなど全く見かけませんが当時は流行っていたのです。)
当たり前ですが面接で「やってないこと」を「やった」と答えることは出来ません。
しかし多少の誇大表現ならこの際仕方ないでしょう(働くことになって困るようなウソは論外ですが…)。
予めブランクが空くことが分かっているなら、その期間に新しい知識を付けるなどの対策はしておくようにしてください。
そうでないと転職のハードルが益々高くなってしまいます。
以下に面接官を納得させられる回答例を紹介します。
自分のケースに置き換えて工夫してくてください。
1.特に求職活動することなくダラダラしていた場合
(1日1時間でも良いので何かを学んだ前提)
私は前の仕事でもWEBサイトの作成・管理の仕事をしていましたが、
前会社のWEBサイトがスマートフォンに対応していなかったこともありレスポンシブデザインの知識が欠けていました。
しかし現在はGoogleもモバイルフレンドリーのサイトを優先的に上位表示すると発表していますし、
WEBサイトのレスポンシブデザイン化は避けて通れません。
そのためこの期間に集中してレスポンシブデザインの知識をつけておりました。
2.(旅行など)好きなことをやっていた場合
実はフランスに一ヶ月間旅行に行っておりました。
私は以前から アール・ヌーヴォーの建築物に強い興味を持っていて、一度この目で見てみたいと思っていたのですが、在職中は忙しくてそれが叶いませんでした。
ですから今回この機会に夢を叶えようと思い切って行ってまいりました。
※隠し通せるわけでもありませんから、海外旅行の場合は思い切って言ってしまった方が良いと思います。
少なくとも海外旅行に「非活動的・消極的」というイメージはありませんし、「積極的・好奇心旺盛」と捉えられる場合の方が多いと思います。
もし旅行先が仕事と関係の有る国なら逆にアピール材料に使えます。
3.転職活動していたにも関わらず採用されずブランクが空いた場合
就職活動をしておりました。
ただ、その中で数社には応募しましたが、希望した会社の求人自体が少なかったことと、私の「InDesign」の知識が不足していたことが原因で採用されませんでした。ですので、今は1日8時間「InDesign」の勉強をしています。
4.アルバイトしていた場合
就職活動を続けながらアルバイトをしておりました。
正直、希望する仕事が見つかるまで、収入に不安があったというのもありますが、私は一度も接客業をしたことがなく、直接お客様とコミュニケーションするという経験がなかったので、アルバイトでそれを経験しておこうと思いました。
接客だけでなく、仕入れや在庫管理も経験出来たことは貴重な体験となりました。