ヘッドハンターとしての活動もしている私からすると、即戦力になり得る人材であれば、30代でも40代でも十分転職は可能だという印象ですが、ただ転職業界全体から見れば、やはり30歳以上の転職は厳しく、25歳~28歳ぐらいまでの、いわゆる第二新卒は採用されやすいのは間違いありません。
では、なぜ転職業界において第二新卒は採用されやすいのか?その理由をご存知でしょうか?
体力?吸収力?柔軟性?将来性?
どれも間違いではありませんが、一番大きな理由はこのなかにはありません。
もし、あなたが第二新卒と言われている世代で、現在転職を考えているのであれば、第二新卒が転職しやすい本当の理由を知らずに企業を選んでしまうと、後に大きな後悔をすることになるかもしれません。
第二新卒の転職が決まりやすい本当の理由
一般的に言われている第二新卒が転職しやすい理由としては
・新卒よりもビジネスパーソンとしての基礎ができている
・30代40代よりも体力がある
・もの覚えが良く吸収力がある
・考え方が凝り固まっておらず柔軟性がある
・将来性が期待できる
といったものがあると思います。
これらはどれも間違いではありません。が、一方では単に20代全体を捉えた曖昧なイメージでしかないともいえます。
考えてみてください。
あなたの周りの25歳前後の若者が全員、これらに当てはまるような将来有望な人たちでしょうか?恐らくそんなことはありませんよね。
つまり、これらの一般に考えられている第二新卒が採用されやすい理由というのは、あくまで第一段階での大まか選考基準の話であって、いざ本格的な書類選考や面接の段階になれば、当然個人個人を詳しくチェックいくわけですから、本来であれば、年齢に関係なく、受かる人は受かるし、落ちる人は落ちるということになります。
ということは、つまりこれらの理由はどれも第二新卒が採用されやすい直接的な理由ではないということになります。
では、第二新卒が採用されやすい本当の理由とは何なのか?
それはシンプルに「第二新卒の採用選考基準が緩いから」に他なりません。
ではなぜ、第二新卒の採用選考基準は緩いのでしょうか?
実は、これこそが第二新卒の転職においては最も重要で、これを知らないで転職すると、企業選びを誤り「やった!俺の能力を認めて採用してくれた!能力を認めてくれたのだから待遇もいいはず!」と喜んだのも束の間、実際は鬼のような時間外労働と、低賃金で働き続けなければならないという状況になりかねないのです。
第二新卒を「安く雇える便利な人たち」と捉えている企業も相当ある
なぜ「第二新卒の採用選考基準が緩いのか?」
それは「第二新卒は安い人件費で雇えるし、体力的にも無理が効くし、家庭もないから時間外労働もさせられるし、この仕事が合わない人や結果を残せない人は自発的に辞めてくれるから、第二新卒の募集枠を増やそう」という考えで第二新卒を採用している企業が、みなさんが思っている以上にたくさんあるからです。
酷い話に聞こえるかもしれませんが、これは紛れもない事実です。
ただ、企業にとっても最も重要なことは会社の売り上げを伸ばすことであって、社員の待遇を良くすることや、賃金を高くすることではありませんから、経営手段として見た場合、これはこれで決して頭ごなしに非難できることでもありません。
ですから、大切なことは、こういう考え方の企業が想像以上にたくさんあることを知り、さらにこういう考え方の企業に応募して採用されていまうことのないように、入念な企業研究をするということです。
こういう考え方の企業の求人に応募してしまうと、高い確率で採用されてしまいますから、またすぐに転職を考えることになってしまいます。
ハローワークや求人誌よりも転職エージェントほうが安全
「安い賃金で大量に採用して、残る人だけ残れば良い」という考えで、第二新卒を採用する企業が思いの他たくさんあるということは、これまで説明した通りですが、実はこういった企業の求人は、ハローワークや、無料の求人誌にたくさん潜り込んでいます。
というのも、ハローワークや求人誌というのは、一定の条件を満たしてさえいれば、どんな企業でも求人を出すことができる、企業にとっても最も手軽な募集方法だからです
特にハローワークは、企業も無料で求人募集を出したままにしておくことできるため、人材の入れ替わりの激しいポジションの求人募集に使われることが多々あります。
仮にこういう求人に応募してしまうと、採用されて喜ぶのも束の間、またすぐに転職を考えることになってしまいます。
そういうミスを犯さないために、わたしが推薦する方法が「転職エージェント」の利用です。
まず、そもそも転職エージェントでは、厳しい審査基準をクリアした企業の求人のみしか紹介していませんから、「残る人だけ残ればいい」的な考え方をする企業の求人を紹介するようなこと自体していません。、
また、転職エージェントは、一般には公開されない「非公開求人」を数多く扱っているといるメリットもあります。
「非公開求人」には、一般に公開すると、条件が良すぎて応募が殺到してしまうような求人が揃っています。
「条件が良い求人=企業が本気で欲しい人材枠」ということになりますから、ハローワークや求人誌などの、入れ替わりの激しい人材枠の求人とは別物です。
こういった求人のみに応募できるのが転職エージェントを使うメリットの一つです。
私がお薦めする転職エージェントは「リクルートエージェント」です。
他にも優良な転職エージェントはありますが、紹介実績、求人案件数、幅広い職種、キャリアアドバイザーのスキル、そして全国対応と、総合的に判断すると、もっとも結果を期待できる転職エージェントはリクルートエージェントだと言えると思います。
私の知る限り、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーは、皆本物の転職のプロですから、あなたとの会話の中から、あなたの性格やキャリアはもちろん、あなた自身さえ気付いていないスキルまでも正確に読み解き、更に、それらを応募先企業に伝えるといったことまでしてくれます。
こういったパーソナルなことは、履歴書や職務経歴書などではなかなか伝えることはできませんから、転職においては相当なアドバンテージになります。
また、第二新卒は転職者の履歴書や職務経歴書といった書類も、新卒からはじめて就職する時のそれとは全くの別ものになりますが、そういった書類の書き方もリクルートエージェントのキャリアアドバイザーなら完璧なアドバイスをしてくれます。
転職エージェントというと、応募企業を紹介してくれるだけのところと思っている人もいるようですが、リクルートエージェントなら転職に必要な全てのことをサポートしてくれます。
転職はエネルギーのいるものです。とくに在職中の転職活動は何かと忙しく、なかなか思うように進められないものですが、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーのサポートを受けながらであれば、今の仕事をしながらでもスムーズに転職活動をおこなうことができるはずです。
転職エージェントは、登録したからといって、必ず転職しなければならないということではありませんし、自分の転職市場価値を確かめるためだけに登録する人もいるぐらいですから、あまり硬くならず、肩の力を抜いて、「話を聞くだけ」ぐらいの気持ちで利用したほうが上手く活用できると思いますよ。
リクルートエージェントの登録方法
2.下のページ(画像はスマホサイト)が開きます。「転職希望時期を教えください」とあるので転職を希望する時期をタップしてください。
3.以降「希望の勤務地」「直近の年収」「現在の職種」「生年月日」など20個の質問に答えたのち、「登録する」をタップすると、リクルートエージェントのサービス(もちろん)を利用することができます。
20個も質問に答えるのは面倒に思うかもしれませんが、これしきのことを面倒がっているようでは、正直、転職に成功することは難しでしょう。
なお、途中で入力を中断してしまうと、システムの都合上、また最初から入力し直さなくてはならなくなってしまいます^^;
一気に20個の質問に答えて登録だけでも済ませてしまいましょう。
登録したからと言って料金が発生するわけではありませんし、必ずしも利用しなければいけないということもありません。条件の合う仕事の紹介があったときだけ利用するというのももちろんありです。
柔軟に利用できるのも他の転職エージェントにはないリクルートエージェントのメリットです