中途採用の面接で、前職からの空白期間(ブランク)がある場合に必ず聞かれる質問で「前の仕事からしばらく期間が空いているようですが何をしていましたか?」というのがあります。
前職からのブランクが長いと「労働意欲に欠ける人なのでは無いか?」と疑われることがありますから、本来であればブランクは空けるべきではありません。
とは言っても、次の転職先が中々見つからなければ必然的にブランクは空いてしまいますし、そうでなくても人間ですから「一度ゆっくり休みたい」という気持ちも分かります。
また面接官も人間ですから内心ではその辺のところは分かってくれていたりします。
ですから面接官も頭ごなしに「ブランク=労働意欲に欠ける人」と決め付けてしまうわけではありません。
ブランクのある人に知っておいて欲しいのですが、そもそもブランクが有る無しは企業側も履歴書を見れば一発で分かることです。ですからブランクが理由で落とされるなら書類選考の段階で落とされているはずです。
にもかかわらず書類選考を通過し、面接までたどり着けたということは、その面接でブランクの理由を上手く説明して面接官を納得させることが出来れば十分に採用される可能性があるということです。
そこで今回は、実際にブランクの理由を上手く説明して転職に成功した人たちの回答例をご紹介します。
ブランクの理由をどう説明すれば良いか迷っている人は是非参考にしてください。
ブランクがあるにもかかわらず転職に成功した人たちの回答例
回答例.1 専門分野を集中して勉強していました。
はい、休職期間中はWEBサイトのレスポンシブルデザインとCSSを徹底的に勉強していました。
今はGoogleもモバイルファーストを公言していて、これからのWEBサイトはレスポンシブルデザインがベーシックになると思いますが、前の会社で担当していたWEBサイトがまだレスポンシブルデザインに対応していなかったこともあり、私の知識が十分ではありませんでした。
いつかは勉強しなければと思っていたのですが、仕事をしながらでは時間に制限があり中々集中して勉強することが出来ませんでした。そこで今回のこの機会に徹底的に勉強しようと思いました。
そのおかげでワードプレスのカスタマイズのスキルも向上したので、貴社の業務内容でもある「ワードプレスのカスタマイズ」にも貢献出来るのではないかと思っています。
この回答スタイルはブランクの説明をする上では便利な回答スタイルと言えます。
と言うのも「本当に集中して勉強していたかどうか?」は面接官にも本当のところは分からないからです。
もちろん全くのウソなら入社た後でバレますが、仮に1日1時間勉強していただけだったとしても、それでそれなりの知識が身に着いてさえいれば「集中して勉強していた」と答えることが出来てしまいます。
さらに、この回答例のように「身に着けたスキルを入社したらどう生かせるのか」も一言付け加えられれば完璧です。
回答例.2 英語を習得するために海外に行っていました。
はい、英語を習得するためにワーキングホリデーでオーストラリアにいっていました。
日本でも英語の勉強は出来ますが、やはり英語の環境に身をおいたほうが早く英語を習得出来ると思いました。
結果的に渡豪前は450点だったTOEICスコアが、750点までスコアアップしたので私の選択は間違って無かったと思っています。、
今は日常会話や、英文のメールも問題なくこなすことが出来るようになったので、貴社の海外向けプロジェクトにも貢献出来るのでは無いかと思います。
ただ現地で勉強すれば英語力は身につきますし、帰国後希望の会社に就職しようと思っているならワーホリ期間を無駄にしてはいけません。
「今時英語なんてみんな話せるからTOEICで700点程度では何のアドバンテージにならない」と思っている人もいるようですが、それは大きな間違いです。
転職市場では今でも英語力は大きなアドバンテージになります。
何も英語が必要な職業は通訳や翻訳だけではありません。ちょっとした英文メールが出来るだけでも重宝がられる企業は沢山あります。
回答例.3 実務を経験して本当に自分がその仕事が向いているか確認していました。
はい、釣具店でアルバイトをして、本当に自分が釣具業界の仕事に向いているのか見極めていました。
私は幼い頃から釣りが好きでしたが、それを仕事にするとなると、単に「趣味で釣りが好き」というだけでは務まらない部分や、ギャップを感じてしまう部分もあるのでは?という懸念もありました。
そこで一度釣具店でアルバイトをすることで、趣味を仕事にするということはどういうことなのか知った上で自分の進む道を決めようと思いました。
結果的に本当にやりがいのある仕事だと思ったので、今回貴社を希望させていただきました。
この人のように求職期間中にアルバイトをするなら、転職したいと思っている業種と何らかの関連性があるアルバイトを選ぶとブランクの理由として使える場合があります。
また、この人の場合は「釣り業界」という括りで関連性のあるアルバイトを選びましたが、例えば「接客業」など大きな括りでも「お客様と直接触れ合える仕事が自分にあっているか見極めたかった」という切り口でブランクの理由として使える場合もあります。
回答例.4 家の仕事を手伝いながら就職活動をしていました。
はい、家の仕事を手伝いながら就職活動をしていたので思うように就職活動が進まずブランクが空いてしまいました。
ただ、家の仕事を本格的に手伝ったのは今回が初めてだったのですが、社長である父が他人は言ってくれないであろう細かいことを指摘してくれたり、丁寧な仕事をすることの大切さを学ぶことが出来たので、非常に良い経験が出来たと思っています。
この回答者が実際に父親の仕事を手伝った証拠はありませんが、ブランクの理由として使えるのであれば積極的に使うべきでしょう。
回答例.5 妥協せず納得出来る仕事を探していたので時間が掛かってしまいました。
はい、妥協せず、自分が本当に頑張ることが出来る仕事探していたら、結果的に2ヶ月という期間が掛かってしまいました。
正直、前の仕事は「とりあえずやってみるか」という安易な気持ちで決めてしまったところもありました。結果的に短期間で辞めることになってしまい、会社には本当に迷惑をかけたと思っています。
ですから今回はそのような事が無いように、妥協せず、本当にやりたい仕事を探した結果思っていた以上に時間が掛かってしまいました。
ブランク期間中、どういうポリシーを持って転職活動していたかを示すことで、単に「仕事を探していました」と答えるよりも数段良い印象を面接官に与えます。
さらにこの回答は「自分が本当にやりたい仕事が貴社の仕事でした。」というアピールにもなっています。
本当にブランク期間何もせずブラブラしてしまった人はこの回答を参考にすると良いでしょう。
それでも面接に不安があるなら転職エージェントを利用しよう
今回ご紹介した「ブランクの理由」もそうですが、実際の中途採用の面接では、答えに困るイジワルな質問を色々とされます。
もちろん面接官も悪気があってそういう質問をしているわけではありません。
あくまであなたがその質問に対してどう答えるか?対応力はあるか?一貫性はあるか?をチェックするためにそういった質問をしてくるのですが、何の予備知識も無くそういう質問を連発されると、ほとんどの人は慌ててしまい上手く答えることが出来ません。
当然面接官の質問に上手く答えられなければ採用される確率は極端に下がります。
そうならないために転職エージェントを利用することをおすすめします。
おすすめの転職エージェントは「リクルートエージェント」です。
「リクルートエージェント」のキャリアアドバイザーは面接のノウハウも、それぞれの企業が面接でどういう質問をするかも心得ています。
またリクルートエージェントのキャリアアドバイザーは採用する側の企業にも頻繁に足を運んでいますから、あなたの長所ややる気を企業の採用担当者に口頭で伝えてくれることもありますし、逆に企業の社風や理念などを事前にあなたに教えてくれますから、これは面接においてはとても大きなメリットになります。
転職先を探すのも、面接も、書類作成も、転職活動は一人で悩んでいても苦しいだけでなかなか前には進みません。
そんな時は一度転職のプロとの二人三脚の転職活動を検討してみてください。
なお稀に転職エージェントを有料だと勘違いしている人がいますが、転職エージェントは紹介した企業側からの報酬で運営されていますので、あなた(求職者側)は一切料金は必要ありません。
もちろんリクルートエージェントも全てのサポートを無料で受けることが出来ます。
リクルートエージェントの登録方法
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3.以降「希望の勤務地」「直近の年収」「現在の職種」「生年月日」など20個の質問に答えたのち、「登録する」をタップすると、リクルートエージェントのサービス(もちろん)を利用することができます。
20個も質問に答えるのは面倒に思うかもしれませんが、これしきのことを面倒がっているようでは、正直、転職に成功することは難しでしょう。
なお、途中で入力を中断してしまうと、システムの都合上、また最初から入力し直さなくてはならなくなってしまいます^^;
一気に20個の質問に答えて登録だけでも済ませてしまいましょう。
登録したからと言って料金が発生するわけではありませんし、必ずしも利用しなければいけないということもありません。条件の合う仕事の紹介があったときだけ利用するというのももちろんありです。
柔軟に利用できるのも他の転職エージェントにはないリクルートエージェントのメリットです