まず「派遣社員」は勤務先の企業が雇用主ではなく、人材派遣会社が雇用主になります。
その点についてはこちらでも解説しています。
このページでは私が実際に人材派遣会社に登録して感じたメリットとデメリット、また活用法もご紹介します。
Contents
私と人材派遣会社の関わり
私が転職エージェントのサポートを受けて、アルバイトからIT関連会社に転職した経験があるのはこのサイトでも何度も触れていますし、下記ページでも詳しく書いています。
ただ、私は転職エージェントに登録していたのと同じ時期に人材派遣会社にも登録していました。
結果的には転職エージェントから紹介された企業に転職出来たため(人材派遣会社が紹介してくれる企業に)派遣社員として就業することはありませんでしたが、登録していた期間は結構頻繁に「仕事の提案」が有り、こんなに来るものなのか!?と、驚かされたのを覚えてします。
その時に感じた人材派遣会社に登録することのメリットと、唯一、1つだけ感じたデメリットについて書きたいと思います。
私が感じた派遣会社のメリット.1
仕事の提案が頻繁にある
当時、私は2つの大手人材派遣会社に登録しましたが、私が専門的な知識を持っていたからか、特に登録したばかりの頃は、交互に週に何回も「仕事の提案」がありました。
当時は求人情報誌を見てもWEB関連の仕事の求人などは1つ2つ見つかれば良いほうでしたから、そのあまりの多さに本当に驚きました。
私が感じた派遣会社のメリット.2
提示される時給がアルバイトの倍以上
私が希望していたのが専門職だったというのもあると思いますが、提示される時給はアルバイト時代の倍以上でした。
大体どこも時給2,000円前後で、残業はさらに3割~5割増しを提示されたと記憶しています。
それまでのアルバイトは時給が1,000円で、残業しても割り増しなどありませんでしたから、派遣社員とアルバイトでは随分待遇が違うんだなと驚いた記憶があります。
私が感じた派遣会社のデメリット
こちらのスキルレベルと企業側のニーズが合わない仕事の提案もあった
人材派遣会社にはメリットも多くありますが、デメリットが無いわけではありません。
ただ、これはあくまで10年ほど前の話であり、今は違うかもしれませんので参考程度に読んでください。
それに今回はデメリットとして挙げましたが、これは考えようによってはメリットでもありますので、、。
メリットでも書いたように、人材派遣会社からは頻繁に仕事の提案はありました。
ただ、たしかに仕事の提案は多くありましたが、私のプロフィールを見て「出来るかも?」ぐらいの感じでも、とりあえず連絡をしてくるという場合も多くありました。
例えば、これは実際にあった話ですが、私は当時「Flash」が使え、WEBページに使うぐらいの簡単なレベルの「ActionScript」なら一応出来たので、プロフィールにもそう書いていました。
すると登録していた人材派遣会社から私の携帯に連絡があり、
「長谷川さんFlash出来るんですよね?×××(四角を英語にした名前の超大企業)が、ゲームのオープニングムービー作成スタッフを募集しているんですが、どうですか?」
と提案されたのです。
当然、私のレベルでそんな仕事が出来るわけありませんからお断りしました。
転職エージェントなら仕事を紹介してもらう前に綿密なインタビューが行われますから、自分のスキルとかけ離れた仕事を提案されることはありませんでしたが、(当時の)人材派遣会社では度々こういうことがありました。
ただ、ここではデメリットとして紹介しましたが、これは単に私にスキル不足が問題なだけで、裏を返せばダメ元でも次から次に仕事を提案してくれるわけですから、メリットと捉えることも出来ます。
人材派遣会社の考えられる有効な活用法
転職希望者が、システムとしての人材派遣サービスにデメリットを感じるとすれば、それはやはり「雇用主が就業先企業ではなく派遣会社」ということと、「長期雇用が保障されていない」という2つのことでしょう。
ですから、既に自分のスキルやキャリアに自信のあり、キャリアアップのために転職する人が、あえて派遣社員を選択する理由はありません。
ただ、自分のスキルやキャリアに自信の無い人が、ステップアップの手段として派遣社員としての就業を考えるのは十分ありだと思います。
何度も書いているように私は正社員として採用されるまでに、独学⇒アルバイト⇒契約社員⇒後に正社員、という段階を踏んで正社員にたどり着きましたが、それと同じように派遣社員をステップアップの手段として利用することも十分可能だと思います。
派遣社員として実務経験不足を補うことが出来れば、後の転職活動に有利に働くかもしれませんし、何より時給もアルバイトよりもずっと上です。
また、企業側からも見ても、こう言っては何ですが派遣社員は使えなければ契約を更新しなければ良いだけの話ですから、雇い入れる側のハードルも決して高くは無く、こういったことも高い就業率の一因になっているかもしれません。
ステップアップのための派遣社員という選択は一見遠回りにも思えますが、最終的に本当にやりたい仕事に就くためには最適な選択なのかもしれません。